2020年02月12日

ギリシャ神話にまつわるお花達 ヒヤシンス編

今日は「ギリシャ神話にまつわるお花達 ヒヤシンス編」です。

ヒヤシンスは春のお花の代表格。

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耐寒性のある秋植え球根として有名で、チューリップやスイセンなどと並んで、鉢植えもとても人気です。
葉と花とのバランスがよく、ボリューム感があり、香りがとても強いお花です。

学名は、Hyacinthus orientalis
和名はヒヤシンス(風信子、飛信子)
その他の名前は夜香蘭、ダッチヒヤシンス
キジカクシ科 ツルボ亜科 ヒアシンス属の球根性多年草です。


野生種の花は青紫色。
その後園芸用として品種改良がおこなわれ、赤、ピンク、白、黄、青、紫など花色が豊富になりました。

球根の表皮が花色と同じような色なので、球根を見ると花色がわかるといわれています。

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それでは、ギリシャ神話に出てくる『ヒヤシンス』の勉強をしていきましょう!


ヒュアキントス(Hyakinthos)は、マケドニア王ピエロス(Pieros)と、 楽神 のクレイオー(Kleio 祀る女)の息子で、大変な美少年でした。

このヒュアキントスに、太陽神アポローン(Apollon)の孫、タミュリス(Thamyris)が恋をしました。これが、同性愛の先駆けになったと言われています。

タミュリスからの縁でしょう。後にヒュアキントスは、アポローンに仕える従者兼恋人になりました。

アポローンとヒュアキントスの仲は良好でしたが、ある日、円盤投げをしていたアポローンは、誤って円盤をヒュアキントスに当ててしまい、それが原因でヒュアキントスは命を落としました。

別の説もあります。ヒュアキントスは、その美貌ゆえにアポローンと西風ゼピュロス(Zephyrus)のふたりから言い寄られていました。ヒュアキントスはアポローンを選び、ゼピュロスはそのことに嫉妬します。

そして円盤投げをしているふたりを見かけた西風ゼピュロスは、アポローンが投げた円盤を、風の力でヒュアキントスに当て、あたかもアポローンの仕業に見せかけて、その命を奪ったのです。

いずれにせよ、ヒュアキントスの死を悲しんだアポローンは、地面に広がったヒュアキントスの血から花を咲かせました。このときアポローンは、その花びらにギリシア語で〝悲しい〟を意味する〝AI〟を刻みつけました。

この花がヒュアキントス――ヒヤシンスと呼ばれるようになったのです。

秦寛博『花の神話 Truth In Fantasy』 株式会社新紀元社(2012/12/26)


ヒュアキントスを深く愛していたアポロンは、その後スパルタの市民たちにヒュアキントスを偲ぶ祭り「ヒュアキンティア」を毎年開催させていたんだそうです。

戦争好きのスパルタ人もこの祭りのある4月には戦争を中断して祭りを楽しんだとか。

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ヒュアキントスを深く愛していた太陽神アポロンの嘆きがヒヤシンスを生み出したのですね。切ないお話でした。

このエピソードから、花言葉「スポーツ」「ゲーム」となっています。

色別の花言葉を見てみると、
紫のヒヤシンスの花言葉は「悲しみ・悲哀」
青いヒヤシンスの花言葉は「普遍の愛」
赤いヒヤシンスの花言葉は「嫉妬」
白のヒヤシンスの花言葉は「控えめな愛らしさ」
黄色のヒヤシンスの花言葉は「あなたとなら幸せ」
ピンクのヒヤシンスの花言葉は「淑やかな可愛らしさ」

どれもこのギリシャ神話のお話が由来のような愛を表す花言葉ですね。

ヒヤシンスはとても良い香りがして、その香りはギリシャ神話の時代から人々を魅了してきました。
古代ギリシアでは花嫁の花冠はヒヤシンスとパセリの枝で作られ、花嫁をその芳香で飾っていました。
現代でもヒヤシンスの花の抽出油がフレグランス商品や香水に使われています。

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育てやすく、お花が咲くと良い香りが漂うので水耕栽培や鉢植えでお部屋に飾るのも良いですね。

ということで、今日はギリシャ神話 ヒヤシンス のお話でした。
最後までお読みいただきありがとうございました。



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「3月」の花 金色-konziki

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2019年12月25日

ギリシャ神話にまつわるお花達 クリスマスローズ編

メリークリスマス!
みなさんのところにもサンタさんは来ましたか??

クリスマスということで
今日は「ギリシャ神話にまつわるお花達 クリスマスローズ編」です。

クリスマスローズはキンポウゲ科ヘレボルス属の植物です。

ローズとは言いますが、バラ科ではなく、クレマチス、ラナンキュラス、アネモネなどと同じキンポウゲ科の植物なんですね。

日本ではヘレボルス属を全てひとくくりにクリスマスローズと呼びますが、本来のクリスマスローズはクリスマスの頃に開花する「ヘレボルス・ニゲル」を指す名前です。

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ヨーロッパで花の少ない冬の12月末、クリスマスの頃白い花を咲かせるので、「クリスマスの頃に咲くバラ」という意味で「クリスマスローズ」という愛称で呼ばれるようになりました。
人気の高い多年草で、多くは常緑ですが、落葉するものもあります。

属名のヘレボルスは、ギリシア語の「helein(死に至らしめる)」「bora(食べもの)」を合成した言葉です。
この言葉からわかるように、クリスマスローズの根には毒があります。

ただ、うまく使うと薬にもなるのがクリスマスローズの面白いところでもあります。
適量であれば、心拍の強化や利尿などの効果があります。また向精神薬としても使われていました。


それでは、ギリシャ神話に出てくる『クリスマスローズ』の勉強をしていきましょう!


ペロポネソス半島のティーリュンスの王プロイトスには、リューシッペー、イーピノエー、イーピアナッサという三人の娘がいました。
この娘たちは、神々の女王ヘーラーの神像に不敬なおこないをしたため、神罰によって正気を失いました。 衣服もろくに着ず、まるでアブに刺された牛のように山々を暴れ回り、ときには旅人に襲いかかるなど、ひどい乱暴を働くことさえありました。
預言者で医師のメラムプースがこれを聞きつけて、国土の三分の二とひきかえに、治療を約束します。
古代ローマ時代の医師ディオスコリデスの『薬物誌』によると、メラムプースは娘たちに、クリスマスローズを食べた羊の乳を飲ませたといいます。
クリスマスローズの成分が、それを食べた動物のミルクに混じることを知っていたわけです。
残念ながらイーピノエーは、回復する前に死んでしまいましたが、リューシッペーとイーピアナッサは正気を取り戻すことができました。
こののちメラムプースはリューシッペーと結婚し、メラムプースの兄弟ビアースがイーピアナッサと結婚します。プロイトスは約束の国土の三分の二を分割してそれぞれに与え、メラムプースとビアースはそれぞれの国の王になりました。

秦寛博『花の神話 Truth In Fantasy』 株式会社新紀元社(2012/12/26)


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薬のない時代、草花は薬として使われていました。
ただ、毒のあるものも多く、その知識も広く知られていなかったため、草花を使った治療はごく限られた人しか行なえませんでした。
そして、医療の発達していない時代には、一度病気になってしまうと簡単には治りませんでした。
そのため、ギリシア神話の中では、病を起こすのもそれを癒すのも神々またはそれに準ずる特別な人でした。

このお話の中でも、預言者メラムプースが治療に名乗りを上げています。
治療に成功した預言者メラムプースは、国土を3分の2ももらい、娘と結婚もし、のちに王様にまでなっています。
それだけ病を治すということはすごい力を持つことだったのですね。



花言葉は『追憶』『私を忘れないで』『私の不安を取り除いてください』『いたわり』『慰め』『安心させて』『不安を和らげて』などです。
ちょっとセンチメンタルな花言葉です。
これらの花言葉もクリスマスローズが精神の不安定を治すことからきているのではないかと言われているようです。


ということで、今日はギリシャ神話 クリスマスローズ のお話でした。
最後までお読みいただきありがとうございました。

それでは、この冬注目のフラワーギフトをご紹介します。


聴色 ~yurushiiro

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白鷺 ~ shirasagi

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本紫 ~ honmurasaki

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2019年08月13日

ギリシャ神話にまつわるお花達 アザミ編

おはようございます。

今日は「ギリシャ神話にまつわるお花達 アザミ編」です。

アザミは漢字で「薊」と書きます。

キク科アザミ属 (Cirsium)の総称で「アザミ」という名の植物はありません。
スコットランドの国花なので、国花の話はまたの機会に。

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それでは、ギリシャ神話に出てくる「アザミ」の勉強をしていきましょう!



シチリア島に、ダプニス(Daphnis)という羊飼いが住んでいました。

ロバート・グレーヴスの『ギリシア神話』によれば、ダプニスは神々の伝令を務めるヘルメースと、妖精のあいだに生まれた美少年です。

母親である妖精が、彼が生まれたときに月桂樹の林に捨てたため、この木に変身した乙女ダプネー(Daphne)から名を取って、ダプニスと名づけられました。

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ダプニスは牧場の神パーンから音楽を学んで、最初の牧歌を作った人物でもあります。神々や妖精たちを始め、自然からも愛されていました。

しかし傲慢な性格で、彼自身は誰も愛することがありませんでした。


愛と美の女神アプロディーテーは、ダプニスに愛を教えようと、彼のもとに妖精の娘エケナイスを遣わします。

エケナイスは美しい娘でしたから、ダプニスも一時は彼女を愛したのですが、その気持ちは長続きしません。

やがて飽きて、彼女を捨ててしまいます。

仲を取り持ったアプロディーテーは、このダプニスの仕打ちに腹を立て、彼を盲目にしたのです。

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目が見えなくなって絶望したダプニスは、河に身を投げて命を絶ちました。

みなは彼の死を嘆きます。特に大地は、牧歌を捧げてくれた彼を愛していたので、ダプニスが飛びこんだところに、追悼の意味をこめてアザミの花を咲かせました。



秦寛博『花の神話 Truth In Fantasy』 株式会社新紀元社(2012/12/26)



悲しい話でした…😞

愛されることを知らずに育ったダプニスは、誰かを愛することができませんでした。
でも音楽と自然を愛するダプニス…
盲目とは厳しいお仕置きですよね。アプロディーテーはそこまでする!?という気持ちになってしまいました。


アザミの花は葉や総苞(※)にトゲが多いため触るととても痛いです。
※総苞(そうほう)…花序(かじょ=花の集まり)全体を基部で包む小さいうろこ状の包の集まり

このトゲは、ギリシャ神話によると「悲しみのしるし」なんだそうです。

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葉は深い切れ込みがあるものが多いです。春菊のような形をしていますよね。

そして丸く膨らんだ葯(やく)の上に、まるい毛玉のような花をつけます。
これ自体が花に見えますが、実は小さな花が半球状に集まったもの(花序)です。

花の色は赤紫や紫が一番多く、その他、白やピンク、赤などもあります。

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アザミ属の植物は世界に250種以上あり、北半球に広く分布しています。

その土地土地によって形質が変異していることが多いため、日本では100種以上生息しているとされていりるため、今でも新種が見つかることがあります。


アザミは食べることもできます。
新芽や若芽はお味噌汁やてんぷらに、若い茎はアク抜きして油で炒めると美味しいそうです。
そして根も。

山間部の観光地・温泉地などでよく山ごぼうの漬物〟として売られているのは、実はアザミの根の漬物なのです。
本物のヤマゴボウは有毒なため、食用には適していません。

ビックリです。
我が家もお土産の「山ごぼう」をいただいたばかりです。
実はアザミだったのですね!!
ということで成分表示を確認してみたところ、山ごぼう(モリアザミ)となっていました!!
知りませんでしたー!

ギリシャ神話からはちょっと離れてしまいましたが、意外に身近なところにあるアザミのお話でした。

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ライフデコのフラワーギフトでは
ドライフラワーのリース「露草」にルリタマアザミというアザミの一種が入ることが多いです。
(仕入れ状況によっては別のお花になることがあります。)

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その他にも残暑お見舞いで贈りたいフラワーギフトをご紹介します。



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残暑お見舞いとして、涼を届けるフラワーギフト。
ふと感じる秋の気配。トンボを見かけました。



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2019年07月13日

ギリシャ神話にまつわるお花達 睡蓮(スイレン)編 蓮とは違う?蓮始開とは?

こんにちは。
7月なのに涼しい日が続いています。

こうもずっと曇ったり雨が降ったりしていると、さすがに太陽が恋しいですね。
でもあと10日もすれば梅雨があけ、夏の暑さがやってくるらしいので、今のうちにこの過ごしやすさを満喫しておこうと思います。

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さて、お久しぶりの『ギリシャ神話にまつわるお花達』シリーズ、今回はスイレンのお話です。

漢字で書くと「睡蓮」
昼になると花が開き、夜になると花を閉じて水中に沈む様子がまるで寝ているようだと、この名前になったそうです。

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それでは、ギリシャ神話に出てくる『スイレン』の勉強をしていきましょう!

その昔、ローティス(Lotis)という、美しい妖精がいました。

彼女の美しさに目をつけた男根神プリアーポスが言い寄ってくるので、ローティスはいつも逃げ回っていました。

それでもプリアーポスが諦めないので、うんざりしたローティスは水辺で神に祈り、真っ赤なスイレンの花に姿を変えたのです。

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古代ローマ時代の詩人オウィディウスの『変身物語』には、この続きがあります。

ローティスが花に変身してしばらく後に、この水辺にドリュオペーとイオレーという姉妹が遊びに来ました。
ドリュオペーは、美しい赤いスイレンを見つけて、それが妖精の変身した花だと知らずに手折りました。

イオレーも、同じように花を摘もうとしたのですが、見ると花から真っ赤な血が滴り落ち、スイレンも怖がるようにぶるぶると震えていたのです。

ふたりはびっくりして、急いでその場から立ち去ろうとしたのですが、ドリュオペーのほうは動けません。
なんと、足に根が生えてきていたのです。

イオレーも手伝って、急いで引き抜こうとしましたが、びくともせず、腰のほうまでどんどん樹皮のようになっていきます。
ドリュオペーは「この花は摘まないで」と言い残して、とうとうスイレンに姿を変えてしまいました。

秦寛博『花の神話 Truth In Fantasy』 株式会社新紀元社.新紀元社 (2012/12/26)

ということで、スイレンは美しい娘たちの化身だったんですね。

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ドイツではスイレンは水の妖精の化身であるという伝説があります。
人間が近づくと身を守るためにその姿をスイレンに変えて、人間がいなくなると元に戻るそうです。

そして、スイレンの葉の下には妖精を守る水魔がいて、スイレンを手折ろうとすると水の中に引きずり込むと言われています。


こういった伝説は、水辺で遊ぶ子どもたちがスイレンの花を摘もうとして水に落ちておぼれないようにするための戒めのお話という説もあるようです。


睡蓮(スイレン)に似た花で、蓮(ハス)があります。

見分けるのが難しく、混同しがちなふたつの花。

共通点もたくさんあります。

睡蓮も蓮も抽水(ちゅうすい)植物という水生植物の一型です。
根は水底の土壌に固着、葉や茎の一部は水面から出て生育する植物です。

また、花も、日中に開花し、午後になると閉じるという共通点もあります。


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見分け方は、覚えてしまえば簡単!

睡蓮丸い葉に切り込みが入ります。
色は、班入りの葉やい葉があります。

切込みがない丸い葉です。
色葉、基本的に緑のみです。
そして葉が防水加工のように水をはじきます。

最近はその葉の構造を参考に『ヨーグルトがつかない蓋』が開発されています。
(ほんとにまったくつかないですし、水を落とすと丸く水滴になるので面白いですよ!)

昔の子供は蓮の葉を傘やコップにして遊んでいたそうです。


なお、二十四節気の小暑(しょうしょ)の次候
「蓮始開(はす はじめて ひらく)」です。
「蓮の花が咲き始める時期」という意味で、7月12日頃から16日頃までの期間を指します。

花の名前が入ったとてもきれいな響きの暦ですよね。

暦通り、蓮の花が見頃を迎える時期ですので、ぜひ見に行ってみてください。

「睡蓮?蓮?見分け方知ってる?」
なんて盛り上がるのも楽しいかもしれません。

さて、お中元や暑中お見舞いにぴったりなフラワーギフトをご紹介します。
1年で最も暑い時期に相手の健康を気遣ってお送りするご挨拶状が「暑中見舞い」です。


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梅雨があけたら、夏のご挨拶に、涼を運ぶフラワーギフト。

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2015年09月10日

ギリシャ神話にまつわるお花達 ラン編


こんにちは。

今回のギリシャ神話はランのお話です。

蘭といえば、胡蝶蘭やシンビジューム、デンファレ、カトレアなどなどたくさんの種類があります。


蘭は主に熱帯地域に咲くお花で、元気で華やかな印象がありますが、種類や色のバリエーションも多く様々なシーンに合わせて飾られる大変人気のあるお花です。


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種類によっては、お花屋さんで年中見かけることができます。


ではでは一緒にギリシャ神話、ランの勉強をしていきましょう!!



ギリシャ神話でランはサテュロス と ニンフの息子・オルキスという精霊の生まれ変わりとされています。



オルキスは父親に似て女好きでお酒が大好きで、酒に酔ってはニンフを追いかけまわし、(え!?自分の母親ですけど!)周りにも迷惑がられていました。

そんな折、酒の神ディオニュソスの祝祭日のことでした。

いつものようにお酒を飲みすぎて酔っ払っていたオルキスは女司祭に手をだそうとしたのでした。

もちろんそれを見ていた周りの神々が止めに入ったので女司祭は無事でしたが カンカンに怒った神々は罰としてオルキスをバラバラにして殺してしまったのです。

どんな息子でも自分の子どもはもちろんかわいいもので、オルキスの父サテュロスは息子を救ってもらえるよう天の神々に祈りました。


すると、バラバラの死体が奇妙な形の花に変わりました。

このオルキスが姿を変えたのがランの花になったという事です。


またそれゆえ、この花の根を食べると彼のように淫乱で、粗暴な性格になると伝えられていたようで

そのためか、昔から強壮剤として使われ重宝されたといいます。


最終的にオルキスは美しい姿になって人々を癒し、また↑こうやって人の役に立てているようです。。



ギリシャ神話のランの生い立ちもなんとも面白い、ハチャメチャなお話でした(笑)




ちなみにランの名前の由来を調べてみたら面白かった?のでこれも紹介します。。

ランの英語名「Orchid(オーキッド)」は、ギリシャ語で睾丸を意味する「orchis」が語源となり、ランの塊茎(地中にある茎の一部が養分を蓄え肥大したもの)が睾丸に似ていることに由来しているそうなんです。


ちょっとビックリしました。。


ここまで少し派手?なお話だったので、

気をとりなおして今度はランの中でもランを代表する、女王様的存在の胡蝶蘭を紹介したいと思います


胡蝶蘭は皆さんご存知だと思いますが、一本の茎に左右交互にたくさんのお花つけた、とても高価で大変豪華なお花ですよね!

代表的なものだと、色は白とピンクでしょうか。



胡蝶蘭は学名を「Phalaenopsis aphroditeーファレノプシス アフロディーテ」といいます

ファノレプシスはギリシャ語で”phalaina”(蛾)と”opsis”(ような)を組み合わせた名前で「蛾のような」の意味になります

日本語では蝶が舞っているように見える事からその名の通り、「胡蝶蘭」という名前になったようです。


そしてアフロディーテ、覚えてますか?

そうです。ギリシャ神話のバラ編にも出てきた、美と愛の女神アフロディーテです。


アフロディーテはとても魅力的で誰もが自分の妻にしたいと思うほど美しい女神であったとされています。

そのアフロディーテという名を持つ胡蝶蘭はその美しさがすべての人々に愛され認められていたという事でしょう!


ではでは胡蝶蘭の花言葉を見てみましょう


花言葉は、「幸福がやってくる」「変わらぬ愛」です。


さらに色によっても花言葉があって

白は「清純」

ピンクは「あなたを愛します」です


花言葉からも結婚式にもぴったりなお花ですね。



白い胡蝶蘭は清純なイメージの花嫁にぴったりなのでウェディングブーケによく用いられています。 純真無垢な花嫁を象徴する花として、花嫁の花とも呼ばれるそうですよ!



ピンクの胡蝶蘭はプロポーズにいかがでしょうか?「あなたを愛します♡」

めでたく結婚となれば奥様は結婚式のお色直しにピンクの胡蝶蘭のブーケを、そして旦那様はピンクの胡蝶蘭のブートニアをつけて登場。。。

そして司会の方にこのストーリーを紹介してもらいながらの入場。。



キャー!妄想ですがこんなの素敵すぎます!!

記念日には毎年胡蝶蘭の花が送られて。。。

きっときっと、一生忘れられないお花になることでしょう!!

誰か〜!お願いします!!♡




ということで、今日はギリシャ神話 ラン のお話でした。

次回はまた違うお花を紹介しますね!

最後までお読み頂きありがとうございました。






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2015年08月21日

ギリシャ神話にまつわるお花達  ユリ編

ギリシャ神話にまつわるお花達  ユリ編


こんにちは。

今日は誰もがご存知のお花、ユリのお話です。


お花屋さんでは年中見かける事ができる、凛とした品のある姿が印象的なユリは、とっても甘い匂いに癒されて、しかも長持ちする優秀なお花です!


それでは一緒にギリシャ神話、ユリの勉強をしていきましょう。



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ユリはギリシャ神話の中で英雄"ヘラクレス"の誕生と 女神の最高神"ヘラ”に由来します。

(ヘラクレスは全能の神ゼウスと、人間との間に誕生した半神半人の男です)

浮気者のゼウスは、姉であり、また妻でもある女神の最高神"ヘラ"がいながら、人間アルクメーネの美貌に魅せられて浮気をします。その時このヘラクレスが生まれました。


生まれたヘラクレスを不死身にするには嫉妬深いゼウスの妻ヘラの乳を与えなければいけません。

そこでゼウスはヘラが寝ている間に、ヘラクレスにヘラの乳を飲ませましたが、気付いたヘラは手で払い除けてしまいました。

この時、口からこぼれた母乳が飛び散り天に飛んだものが"天の川"になり、地上にこぼれたのが白いユリの花になったと言われています。



なるほど。。

"天の川"は英語で言うと「ミルキーウェイ」直訳すると「乳の道」。

そういう事だったんですね!


調べると女神の最高神"ヘラ"は嫉妬深い女性という話が多いのですが、ヘラは同時に結婚や家内の安全をつかさどる母なる女神でもあり、 実際にヘラを家の守り神として崇める人は多いとの事です。

ヘラの母乳が永遠の命を授けるという逸話は、彼女が命と子孫を守る神である証。

そしてこのヘラの乳がこぼれて生まれたのがユリ。。なんと神秘的。。


ユリはヘラを象徴する花、ヘラの花とされ、純潔の象徴 

とも言われているそうです。


ユリの花言葉の純潔はどうやらヘラが由来のようですね!

古代ギリシャでユリは貞節と結婚の女神ヘラの花とされていて結婚式では花嫁の頭をユリで飾ったと伝えられています。


更に調べるとヘラは英語ではジュノーと呼ばれるそうで、

これは6月を表す「June」の由来となっているとか。


幸せになれると言う事で人気がある

ジューン・ブライドは、おそらく彼女の役柄からきていると思われるそうです。


ヘラ、すごいです!



ギリシャ神話ユリ編、いかがでしたか??

私も調べていて勉強になりました! ギリシャ神話の神様達、とても人間味があってハチャメチャですが、でも神様だから何をやっても許されてしまうんでしょうね〜

兄弟間での結婚とかビックリです!!でも神様なので。。




ギリシャ神話とは関係ないのですが日本語でユリがなぜユリという名前になったのが気になりました。

由来はユリの形状に由来しているそうです。

ユリは花が大きく、その割に茎が細いです。なので風に吹かれると花がゆさゆさと揺れることから「揺り」これが変化してユリになったそうです。



長文、最後までお読み頂きましてありがとうございます!

次回はまた違うお花の紹介をされて頂きたいと思います!!





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2015年08月17日

ギリシャ神話にまつわるお花達 バラ編

ギリシャ神話にまつわるお花達 バラ編


こんにちは。



皆さんギリシャ神話ご存知だと思いますが、私はあまり詳しくないほうなのでお勉強も兼ね備えて、

このブログで神話にまつわるお花達を紹介していこうと思っています!

一緒に勉強しましょう


まずギリシャ神話とは。

古代ギリシャより語り伝えられる伝承文化で、多くの神々が登場し、人間のように愛憎劇を繰り広げる物語。

現在でも文学・絵画の主題や、星座名、地名として、また心理学の分野でも使用されていて、ギリシャの神々は人間的だと思われています


星座をはじめとして、色んなものの名前がギリシャ神話から由来しているようです!

そしてみなさんが知っている有名なお花達にもギリシャ神話が込められていますよ。


今日はその中でも、花を代表するような花、バラのお話です。

といってもバラの神話はたくさんあります。。


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美と愛の女神「アフロディーテ」が海から誕生したとき、

アフロディーテは女神たちに飾りたてられオリンポスの神々のところへ連れて行かれ、

大地はそれと同じぐらい美しいものとして、バラの花を作った。


という話や、バラにまつわる話は数多く残っていて

アフロディーテが恋人アドニスを亡くした時に、

我を忘れていばらと白バラの上を駆け抜けたため傷ついた足から流れ出た血がバラを赤く染めたという話や、

悲しみのあまり流した血の涙から赤いバラが生まれたという話などがあります。


またあの有名な絵画「ヴィーナスの誕生」のヴィーナスは、

ギリシャ神話でいうアフロディーテと同一人物でこの絵の中にもバラの花が描かれ、

バラはヴィーナス(=アフロディーテ)を象徴する花とも言われているようです。


これに結びついてバラは 「愛と喜びと美と純潔」 を象徴する花とされ、

これが花嫁が結婚式にバラの花束を持つ風習につながったとされているようです。


また結婚式にもよく使われる白いバラには

「無邪気・清純・純潔、処女、恋の吐息、心からの尊敬、私はあなたにふさわしい」という花言葉があります。


結婚がこれからという方は、バラのブーケ、一押しです!!


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そして、バラについている棘(とげ)のはじまりは神話によると、こんなストーリーでした。



アフロディーテの息子エロスが、母アフロディーテの大好きなお花、バラを母にプレゼントしようと野原でバラを摘んでいました。

エロスは、あまりの美しさに花びらに口付けしようとバラに顔を近づけました。

と、バラの中に潜んでいた蜜蜂が飛び出し、エロスの唇をチクリと刺したのです。

それを知ったアフロディーテは激怒し、蜜蜂たちを集め、刺した蜂に名乗り出るよう命じました。

そこで一匹の蜜蜂が名乗りでましたが周りがブンブンと飛ぶ音でうるさく、特定できませんでした。

そこで女神は片っ端から蜂をとらえてエロスの弓に数珠つなぎにしました。

それでも女神の怒りはおさまらず、今度はバラにまで八つ当たりし、蜜蜂から針を抜いて、バラの茎にそれを植え付けたのでした。

ということで、それからバラには棘があるようです!



ギリシャ神話の神様方とても人間味があり興味深いですww

ゆっくりペースですが次回はまた違うお花をご紹介しますね!


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posted by LIFE DECO_aoyama at 21:45| Comment(0) | TrackBack(0) | ギリシャ神話とお花 | 更新情報をチェックする