鉢植えのお花や観葉植物、ガーデニングのお花や野菜に肥料をあげたいなーと買いに行った先で、あまりの種類の多さに驚いたことはありませんか?
何を買ってよいのかわからないから、とりあえず無難そうなのを買ってみる…😵?
と思っても、違いが分からなくてなんとなく不安ですよね。
そんな時に見ていただきたいのが、肥料の栄養成分表示です。
食べ物と同じように、肥料にも栄養のバランスがあり、そのことがパッケージに表記されています。
そして、以前投稿したあじさいのお話の中で登場した「NPKの図」
これは肥料のバランスを表しています。
→NPKの図この図、すごくわかりやすい!!!
ということでもう少し詳しく調べてみることにします。
肥料には食べ物の栄養素と同じような、三大要素と呼ばれる栄養成分があります。
それがNPKと呼ばれる成分です。
<肥料の三大要素>
1. N:窒素
「葉肥」と言われており、タンパク質を作り緑葉素の元になる成分。
植物を大きく成長させる栄養素。
窒素が不足すると、作物は生育不良となり、葉は淡緑色になって元気がなくなる。
2. P:リン酸
「実肥」や「花肥」と言われ、植物の細胞質の元になる成分。
植物の花や果実の成長と収穫量を助け、主に生殖成長を促す栄養素。
土壌や大気にも存在するリン酸は吸収しにくいため、生育初期のに元肥(基肥)として施すのが効果的。光合成や細胞分裂にも影響するため、不足すると成長が止まってしまうことも。
3. K:カリウム
「根肥」と言われ、茎や根を丈夫にする成分。
細胞内の浸透圧調整にも関係し、根や植物全体の組織形成に作用する栄養素。
土壌や大気には殆ど存在しないため施肥する必要がある。
リン酸同様に組織を丈夫にしてくれるため、病気や害虫に対する抵抗力をあげ、耐寒・耐暑性にも効果があり、品質の向上に役立つ。
この「葉肥(N:葉に効く)」「実肥・花肥(P:実・花に効く)」「根肥(K:根に効く)」を図にあらわしたのがこちら。
すごく覚えやすくないですか!?(自画自賛みたいになっていますが、農業高校出身の友人に教えてもらった試験対策です(笑))
市販されている肥料には、N:5-P:5-K:5などの記載があり、これは窒素5%、リン酸5%、カリウム5%という意味になります。
この数値が大きい程濃度が高くなります。濃度が高い肥料は量は少なくて済みますが栄養成分も濃くなるため、与えるタイミングや量が難しくなります。
育てている植物やその状況に応じてN:P:Kのバランスを変えて与えましょう。
例えば、花付き・実付きを良くしたい場合は、N:6-P:10-K:6と記載されている肥料を選びます。
与える時期については、ほとんどの植物は5月から10月の春から秋にかけて生長期となりますので、この時期に栄養を補給しましょう。
特に春先はぐんぐん成長する時期ですので栄養分を多く必要とします。
一方、与えないほうが良い時期は、寒い冬です。
寒くなると植物は活動が鈍くなり休眠中となるので、栄養補給も必要ありません。
また、植え替え直後の観葉植物も栄養補給はやめましょう。
植え替えの際は、どんなに気を付けても少なからず根が傷んでしまいます。
すぐに栄養を与えてしまうと肥料焼けを起こして傷んで枯れてしまうので、植え替え後2週間程度は休ませてあげましょう。
観葉植物の根が落ち着いたら肥料で栄養補給をすると、さらに元気に育ちます。
このNPKの図を肥料選びの参考にして、観葉植物やガーデニングを楽しんでください!
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