2016年12月18日

National Flower [ 国花 ] オーストラリア編

🌸アクセスありがとうございます🌸


今回はオーストラリアの国花をご紹介させて頂きます。


オーストラリアの国花は、ゴールデンワトル ( Golden Wattle Acacia Pycnantha ) です。


世界では1200種ほど、オーストラリアだけでも700を超える種をもつといわれる、

マメ科アカシア属のうちの1種で、

フランスでは "ミモザ" という名前をもつほか、

日本では "黄金アカシア" と呼ばれることがあることからもわかるように、

黄色いお花を咲かせます。



オーストラリアがまだイギリスの植民地下にあった1899年、

現在のビクトリア州に、"ワトルクラブ" という組織を発足させた アーチバルト・キャンベル氏が、

毎年9月に "ワトルデー" をもうけたこともあり、愛国心を象徴づけるお花として、

オーストラリア国民の間に浸透していったといいます。

また、初期の入植者たちが、ワトルの枝を利用して泥壁打ちの小屋を建てたことからも関係性が深まり、

1908年、オーストラリアの紋章として認められ、

ついに1912年9月12日、同国の国花に指定されました。

現在は硬貨や切手の図柄にも採用されています。



穂状のお花を咲かせるものもあれば、球状のお花を咲かせるものもあるワトルですが、

特に球状のお花のかわいらしい印象からは 少し意外性を感じてしまうことに、

およそ10mほどにまで成長するものもあるうえ、トゲをもっています。



アカシア属全体の花言葉としては、

「秘密の恋」「優雅」「友情」

などがあります。


これらは、昔のインディアンの若い男女間における愛の告白の様子が関係しており、

男性がアカシアのお花を女性に手渡し、女性が無言で受け取れば告白成功!という慣習があったそうです。


また、オレンジのアカシア属のお花に関しては、

「エレガント」という花言葉もあります。





ゴールデン・ワトルは、オーストラリアまで足を運べば 初春から夏にかけて、

同国全土で見られるチャンスがあるようですが、

日本でも、白樺リゾート 池の平ファミリーランドさんで、

9・10月、特に10月初旬~中旬頃をピークに「黄金アカシアの丘」が見られます。

来年はぜひ、この黄金アカシアに囲まれて秋を感じてみてはいかがでしょうか・・・?





日本の22倍の国土を誇るオーストラリアでは、地域によって気候条件も変わってきます。

そのため、国花だけでなく州ごとに州花も定められているようなので、

次回はそちらをご紹介したいと思います♫


🌸最後までお読み下さりありがとうございました🌸


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2016年12月04日

National Flower [ 国花 ] ボリビア編

🌸アクセスありがとうございます🌸


今回は ボリビア の国花を紹介させて頂きます。


ボリビアは、前記事でご紹介させて頂いたペルーの南東に位置する国で、

「世界で最も平らな場所」と言われる ウユニ塩湖 で有名です。

標高およそ3700mの高さに位置しているウユニ塩湖、

なんと日本でいうと富士山と同じくらいの高さに、

さらには面積も 岐阜県を超える広さを誇っているというので驚きです。

湖面に空が映し出される様子は「天空の鏡」と表現されていますが、

その絶景を一度でも現地で目に焼き付けてみたいものです・・・!




それでは、本題に入らせていただきます♫

ボリビアの国花は、パトゥフ ( Patuju ) です。


パトゥフというのは、ボリビア現地で呼ばれている名称で、

一般的には ヘリコニア・ロストラータ ( Heliconia rostrata ) と呼ばれ、

南太平洋原産の ヘリコニア というバショウ(オウムバナ)科の常緑多年草の中でも、

ロストラータ という種であることを表しています。


ヘリコニアには他に、オウランティアカやプシッタコルムなどなど、

全部で30~40種とも、150種にのぼるとも言われるほどに豊富な種類をもちますが、

ロストラータは その中でも大型で、3mから大きいものでは 7mほどにまで成長します。

長くのびた茎に、15枚ほどの 赤、橙、黄、緑 といった原色の 苞(ほう)を、

下向き かつ 左右交互につけた その姿は、ロブスターにたとえられることもあり、

同国のトリコロールに負けない 非常に派手な印象を受けます。


「注目」「脚光」といった花言葉がつけられたのも納得です!



ちなみに 苞(ほう)というのは、花の付け根に出る葉のことで、

つぼみを守る役割を担っています。


また、ヘリコニアという名称については、

ギリシャ神話に登場する女神、ムーサ ( Musa ) と関係が深いとされる、

 " ヘリコン山 "  に ちなんでつけられたそうです。




誕生花は 10月31日で、開花時期は 6~11月とされる、

パトゥフ こと ヘリコニア・ロストラータ。

ボリビア各地にとどまらずコロンビアからペルーにかけて、

アマゾンの熱帯雨林では広くみられます。



ご自宅で育てる際には、肥料のご用意は不要ですが、

高温多湿を好む植物であるため 耐寒性がないことに注意して、

冬は室内に入れ、少し土を乾燥させてあげるようにすると、

一緒に春を迎えられるでしょう♫





🌸本記事も最後までお読み頂きありがとうございました🌸
posted by LIFE DECO_aoyama at 19:32| Comment(0) | TrackBack(0) | National Flower [ 国花 ] | 更新情報をチェックする

2016年12月02日

National Flower [ 国花 ] ペルー編



🌸アクセス有難うございます🌸


今回は ペルー の国花をご紹介します。


ペルーといえば、南アメリカ西部に位置し、

マチュピチュやナスカの地上絵があることで有名ですが、

今年6月には大統領選挙があり、親子2代の日系大統領かつ同国初の女性大統領として、

ケイコ・フジモリ氏が就任するのか・・・?!と、話題になりました。



それでは本題に 移らせて頂きます♫


ペルーの国花は、カントゥータ ( Cantu(t)a buxifolia ) です。


ハナシノブ ( Polemonia ) 科 カンツア ( Cantua ) 属に属する常緑低木で、

" Magic Flower " 「魔法の花」や、" Sacred Flower of the Incas " 「インカの聖なる花」

 と呼ばれることもあります。 



前記事で紹介させて頂いた、チリの国花 コピウエ 同様、

下向きに花を咲かせるのが特徴で、枝は 編んでカゴを作るために利用されます。


カントゥータには、赤と黄色のカラーバリエーションがあり、

この2色はペルー統一の象徴ともいわれています。

というのも、同国において かつて憎しみ合っていた、

Illinami と Illampu という2人の王様が、

争いの末 ともに致命的な重傷を負った結果、

ようやく戦うことの愚かさを知り、互いに手を取り涙を流した際、

赤と黄色のカントゥータが一斉に咲いた、という伝承があるのです。


結局2人の王様は、戦いの傷が原因で亡くなってしまったそうですが、

最期の最期に大切なことを知ることが出来、

ある意味でハッピーエンドとも言えるような瞬間を、

カントゥータの花が彩った、とても美しいお話であるように感じます。




南米では広くお目にかかれるお花のようですが、

ペルーの中でも特に、世界遺産に指定されており、

アルマス広場やサンペドロ市場が重要スポットとなるクスコ市内では、

より見られる可能性が高いのだとか!

ペルーを訪れた際には、美しい市街に見惚れるだけでなく、

是非カントゥータもさがしてみて下さい♫




実はカントゥータは、標高2500~4000mの高地で育つ性質があり、

ボリビアの標高の高い地域の国花でもあるのですが、

ボリビアには 平地地方において もうひとつ国花があるので、

次回はそちらをご紹介したいと思います♫


🌸本記事も最後までお読み下さり有難うございます🌸
posted by LIFE DECO_aoyama at 13:42| Comment(0) | TrackBack(0) | National Flower [ 国花 ] | 更新情報をチェックする