2016年11月15日

National Flower [ 国花 ] イスラエル編

🌸アクセスありがとうございます🌸


今回はイスラエルの国花をご紹介したいと思います。

イスラエルの国花は、シクラメン ( Cyclamen persicum ) です。



日本では、「篝火草 ( カガリビソウ )」や、「豚の饅頭」などと呼ばれることもあります。

「篝火草」については、その花の形が篝火に似ていることに由来します。

日本のある貴婦人が、「これは篝火のような花ですね」とコメントしたのを聞いた、

牧野富太郎という博士が名付けました。


「豚の饅頭」については、

イスラエルをはじめとした中東やトルコで、

豚たちが シクラメンの球根を好んで食べたことから

" sow bread "(雌豚のパン)

という英名がつき、これを 明治中頃に 日本に上陸した際、

ある植物学者の方が日本語に翻訳して付けられました。

パンから饅頭になったのは、当時の日本人にとって、

パンは現在のように馴染みがなかったことによるようです。


2つの和名が実際に使われる機会はあまりありませんが、

「豚の饅頭」の由来から、イスラエルとシクラメンとの関係性が少し、感じられたのではないでしょうか・・・?

他にも、歴史のうえで重要な関係性があるので、これから紹介させて頂きます♫


イスラエルには昔、ソロモンという王様がいました。

彼は、自分好みの冠を探し求めて、国中の冠職人に冠をつくらせました。

ところが彼の気に入るような冠が現れることはなく、

しばらくすると、大地の花たちから、花冠にしてはどうかという提案がありました。

王様はさまざまな花のアピールを快く受け取りましたが、

自らの冠にふさわしいと感じられる花には出会えず・・・


そんなとき、岩陰で桃色のシクラメンがお辞儀をしていることに気づき、

その健気さに胸を打たれた王様。


シクラメンを冠に選び、そしてシクラメンのように、横暴さや高慢さのない謙虚な姿勢で、

正しい裁きを下しながら政治を行っていきました。


結果ソロモンという王様は、最期の瞬間も、イスラエル中の愛に包まれながら迎えました。


国花というものは、単純にその国原産で、

数多く栽培されている為に指定されるケースも多いのですが、

このように歴史と深い関係があると、つい興味深さを感じてしまいますね。




最後に(遅ればせながら)、シクラメンの基本情報を御届けします♫

誕生花は、1月14日、12月10日 ( 白 )、

花言葉は、「内気」「遠慮」「気後れ」「はにかみ」です。

赤のシクラメンに「嫉妬」、白のシクラメンに「清純」のほか、

西洋では もう少し詳しく、

"timid hope" (遠慮がちな期待)、"resignation and goodbye" (退職と別れの言葉) 

といった花言葉もあります。


花言葉だけみるとあまり明るい印象はもてないかもしれませんね。


しかし、ソロモンとシクラメンのお話でも触れたように、

シクラメンの健気に咲く姿には、胸を打つものがあります。


ちょうど11月から4,5月頃が開花時期になっていますので、

ご自宅で 栽培にチャレンジしてみてはいかがでしょうか・・・?



🌸最後までお読みいただきありがとうございました🌸


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National Flower [ 国花 ] デンマーク編


🌸アクセスありがとうございます🌸

今回は、デンマークの国花をご紹介します。

デンマークの国花は、マーガレット ( Argyranthemum rutesceus ) です。

学名の中に "mum" の3文字が入っていることからもわかるように、

キク科キク属のお花で、3月から5月頃に咲きます。

"frutesceus" につては、「低木状の」を意味していますが、

同じくキク科の、フランスギク属で白のお花を咲かせる、

「ノースポール」というお花よりは、大きめサイズになっています。


マーガレットは、白やピンク、黄色などの花びらをつけ、

ギリシャ語で「真珠」を意味する「マルガリーテ」という言葉に由来して、

この名前が付けられました。

デンマーク語では「マルグリーテ」と呼ばれ、同国の女王と同じ名をもつ点に、

国花に選ばれた一因があるように感じられます。

他にも、白は「純潔」や「平等」を象徴し、

平等精神を重んじるデンマーク人と非常に相性のよいお花であることも、

選定に関わっているかもしれません。




日本では、枝や茎が「木質化」といって、簡単に言うと 固くなってしまうことや、

その若葉が春菊に似ていることから、

「木春菊(もくしゅんぎく)」と呼ばれることもあります。




誕生花は 2月5日、4月4日。

花言葉は「恋占い」「真実の愛」「信頼」です。

白のマーガレットは他に「心に秘めた愛」、

黄色のマーガレットは「美しい容姿」という言葉をもちます。

西洋では "secret love"(秘密の恋)といった花言葉もあります。


「恋占い」というのは、男女問わず一度はやってみたことがあるかもしれません、

すき、きらい、すき、きらい・・・と1枚ずつ花びらをとり、

最後に残った花びらで相手の気持ちを占うもので、その際用いられたお花が、

実はマーガレットだったのです。

何故マーガレットのお花が用いられやすかったかというと、

このお花は15~20枚の花びらをもちますが、

奇数枚であることが多く、「好き」で恋占いを始めると、

「好き」で終わる可能性が高いことにあるようです。


ちなみに恋占いの本家フランスでは、

日本よりも多い4つの言葉「好き」「少し好き」「大好き」「大嫌い」で占うそうでうす。



マーガレットは 結婚式のブーケで使われることも多いほど、

恋愛運アップが期待されているお花なのですが、

その理由について探っていくと・・・


ギリシャ神話において、「処女神」「出産の女神」「純潔の女神」「狩猟の女神」という呼ばれ、

女性の優しい面、激しい面の両面を備え持っていたと言われる、

アルテミスという女神に捧げられたお花であることが関わっているようです。


結婚式以外の場面でも、女性に贈り物をしたい場合、

マーガレットはおすすめです。

白のマーガレットであれば、その鎮静効果により癒しを与え、

黄色のマーガレットは、相手の女性を明るい気分にしてくれることでしょう。


クリスマスに向けて恋愛を意識する方が多いのかもしれませんが、

お相手が見つかった方も、これからという方も、

来年の春は、想いを寄せる女性にぜひマーガレットを贈ってみていかがでしょうか♫




次回は イスラエルの国花をご紹介します!


🌸最後までお読みいただきありがとうございました🌸
posted by LIFE DECO_aoyama at 18:03| Comment(0) | TrackBack(0) | National Flower [ 国花 ] | 更新情報をチェックする